ゴー宣DOJO

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切通理作
2017.2.10 15:11

今上天皇は「例外的な皇族」か?


  小林さんのブログやライジング記事をまとめた『素晴らしき哉、常識』いま読ませて頂いてます。

 

 「あの時、小林さんの言ってたことは印象的だったな」と思ってもブログは一度下がってしまうと後からたどりにくいので、こうして本になり、目次で探しやすくなるのは、とても助かります。

 たとえば安楽死と虐殺の違いの章は、安楽死についての言及が先にあった上でのことであるなど、流れも改めてたどれます。

 

 そして昨年からの色んな物ごとが、走馬灯のようによみがえってきます。

 とりわけ、昨年8月8日の陛下のお言葉に、涙されたという話は、特に印象的です。

 

 細野豪志さんのブログにおける「それでも皇室典範改正が必要な理由」
 でも、8月8日の陛下のお言葉に触れたときのことが記されています。

 

「同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました」というくだりを引用されていますが、不肖僕も国民の一人としてぐっときたところであります。

 

 細野さんの「これまで国民の為に人生をささげてこられた今上陛下を皇室典範に位置づけることなく、特別法で「例外的な皇族」とするなどということは、あまりに恐れ多い」という考えは、今上陛下のあり方にこそ、ともに歩んできた実感を持ついまの国民の魂に訴えかける力を持っているのではないでしょうか。

 

女性宮家の創設についても、仮に認められなければ「悠仁親王のご結婚相手にお世継ぎを生まねばならないというすさまじいプレッシャーをかけることになる」という、それこそ深刻な人権問題として捉えておられます。

 

お立場を受け容れ、いまの時代に生かしてきたひとのあり方。それを、いまこそ我々国民は受け止め直し、返す時なのだと思います。

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「大御心か?権力か?」第61回ゴー宣道場

客席と共に作る熱気あふれるゴー宣道場をネット生放送!!
今回は特別に全編無料公開することになりました!!
http://live.nicovideo.jp/watch/lv287578092

【小林よしのり談】
ゲストに民進党の細野豪志議員と山尾志桜里議員を 迎え、大御心に沿う譲位を実現する方法を話し合います。
現在、民進党と共産党が譲位は「皇室典範改正」によるべき と主張しています。
王道を歩むなら党派性は関係ない!
頭山満のように、わしは人格で評価するつもりです。
民進党の党勢の復活も、「尊皇心こそが真正保守」という旗を 掲げることにあると、わしは思っています。
細野議員と山尾議員の人柄と覚悟を、「ゴー宣道場」に 参加してぜひ知ってほしい。

大御心を踏みにじり、権力を盤石にすることの危険性を、 「ゴー宣道場」で大いに議論しましょう。

お楽しみに!!

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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